「私は、あなたの仕事ぶりを尊敬しています。そして、私の秘書として信頼しています」

素直な気持ちを伝えると、彼女は恥ずかしそうに視線を彷徨わせた。

「あ、ありがとうございます」

こういう控えめなところも好感が持てる。

「居心地の悪い思いをさせてしまってすみません。あと2週間のうちに、あの4名にはお帰りいただくつもりでいますので」

「えっと……」

反応に困っている。
そりゃそうだろう。俺は4人を追い出す気でいることを隠していないのだから。