入れ替わりで、山形さんを呼んだ。

「いろいろと、聞くに耐えない話が届いています。申し訳ありません」

「ふ、副社長。顔を上げてください」

謝罪する俺に、山形さんは慌てて声を上げた。

「大丈夫ですよ。何を言われたって。見ての通り、私は服装もメイクも地味ですし。彼女達のようなヒラヒラしたスカートなんて、履いてきたこともないですし」

自虐的ではなくて、山形さん自身が本気でそう思っているから、ある意味タチが悪い。