「この調子だと、来客のお茶出しでも揉めかねませんね。曜日担当制にします。誰が何曜日を担当するか、今から決めておいてください。
それから、この後1名、秘書課に異動する者がいます。彼女も秘書は初めてなので、5人でまずお茶出しの仕方を学んでください」
表面上は淡々と話していたが、内心は忌々しくて仕方がない。
異動してきたばかりで忙しい中、くだらない問題を起こすのはやめて欲しい。
後は柳田さんに任せて執務室に戻ったものの、イライラは解消しきれない。
とりあえず、その苛立ちを仕事に向けて、目の前の書類を片付けていく。