パチパチと燃える炎が、ノートの端を少しずつ焦がして灰へと変えていく。燃えていくノートを見つめながら、俺の気持ちまでが灰になっていくようで。胸が切なく苦しくなった。

祥は父親の再婚相手の連れ子で、同い年の姉だった。最初はそれが嫌で仕方なかったのに、気付いたら祥のことが好きになっていた。

気持ちが抑えきれないくらいにピークで好きだったのは高校生の頃で。つい勢いで告白したら、祥に「家族だ」と言ってフラれた。その言葉に俺の想いが完全に拒絶されたような気がして、実は結構傷付いた。

そこからは祥への気持ちを隠してきたけど、一緒に生活するのは苦しくて。大学に進学するのと同時に家を出た。

それでも、祥のことはずっと好きだった。いつも心の中には祥がいた。別の誰かと付き合っても。こうしている今だって。

「俺が祥にもう一回告白してたら、何かが変わってたかな」

たらればの話をしたってどうにもならないのに。燃えていくノートに綴られた祥の気持ちが、俺の心を揺さぶった。