《九月二十七日》
最近、気付いたことがある。
学校にいるときのあたしは、優也のことばっかり探してる。今は席が窓側だから、体育の授業をしてる優也がよく見える。優也のことを見てると、嬉しくてほわほわする。
花火大会の日に好きだって言われたけど、あれから優也は家でも学校でもいつもどおりだ。
学校ではクラスが違うし遠くから見ているだけだけど、家にいるときに優也が近くに来るとドキドキする。
前はそんなことなかったのに。この頃おかしい。
そういえば夏休み中に告白を断ってから、加藤くんはあたしにラインしてこなくなった。今日は別の子と話してたから、あたしのことはもうどうでもいいのかも。