「田宮さん。私、先に巡回してますね」
「ああ、わかった。すぐに追いかけるよ」

 私は一人で先に行こうと、いつものようにプラットホームの階段を登りかけた。そのとき、不意に足元がカタカタと細かく揺れた。

「えっ、地震?」

 そう思った直後、強烈な閃光。
 眩しさで目が開けていられなくて、咄嗟に目を閉じた。地面がぐわんと揺れ、プラットホームの手すりに掴まり身を伏せる。キーンと耳鳴りがして思わず両耳を塞いだ。


    ◇ ◇ ◇


 揺れが収まって目を開けたとき、すぐに頭に過ったのは天然ガス爆発だった。