「運命の人……ねえ」
まだ仕事が楽しいからすぐに結婚する気はないけれど、そろそろそんな相手と出会ってもいいかもしれない。
私は今買ったばかりのハムサを早速腕に着ける。少しの重みと、フワッと空気が変わるような不思議な感覚がした。
「可愛い……」
灼熱の太陽の地に来ても日本から持参した大量の日焼け止めを欠かさないため、今も肌だけは自慢の美白を保っている。白い肌に、銀色と藍色がよく映える。ここの想い出にいい買い物したな、と私は口許を綻ばせた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…