「さてと、今日も頑張りますか!」

 いやー、本当にリアルな夢だった。

 私はトンっと階段を登る。

 どこまでも続く大海原の向こうに、あの日アルフルダと見たような夕陽が見える。


 向こうで過ごした二週間がこの世界でたったの五分。
 時間軸がずれた異世界に再び召喚された私が超絶な色気を漂わせる大人の男になったアルフルダに私が猛烈に迫られるまで、あとわずか。

〈了〉