ちょうどその頃、ステッドの王宮ではまたしても男──ナシールが大魔術師デミスターを呼び出していた。金の卵が魔よけの護符を持っているようで探せないと訴えると、デミスターは難しい顔をして腕を組む。
「金の卵を探してくれ!」
「それは困りましたね。魔よけの護符があっては私でも探すのは不可能です。一旦元の世界に戻し、また再召喚するのがよいかと」
「できるのか!?」
「相応のお代は頂きます」
ナシールはぐっと言葉に詰まったが、すぐに思い直す。
今頃、部下達が空白地の新たな油田の奪取に向かっている。もうすぐその油田が手に入るはずだから、金ならなんとかなる。
「よし、金は払おう。今度こそ頼んだぞ!」
「お任せください」
デミスターはにやりと笑った。
◇ ◇ ◇
「金の卵を探してくれ!」
「それは困りましたね。魔よけの護符があっては私でも探すのは不可能です。一旦元の世界に戻し、また再召喚するのがよいかと」
「できるのか!?」
「相応のお代は頂きます」
ナシールはぐっと言葉に詰まったが、すぐに思い直す。
今頃、部下達が空白地の新たな油田の奪取に向かっている。もうすぐその油田が手に入るはずだから、金ならなんとかなる。
「よし、金は払おう。今度こそ頼んだぞ!」
「お任せください」
デミスターはにやりと笑った。
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