アルフルダがハッとしたように宙を睨む。
 慌てて外に出ると、遥か遠く、いつもアルフルダが来るのとは真逆の方向から砂煙が上がるのが見えた。次の瞬間、ドーンと衝撃のようなものを感じてプラットフォーム全体が揺れる。

「きゃあ!」
「ユィ!」

 咄嗟に身を伏せる私を、アルフルダが庇うように抱き寄せる。

「スデットの連中だ。応戦しろ」

 アルフルダの指示で彼の部下たちが一斉にプラットフォームの端に立ち、砂煙の方角へ魔法の弾を発射した。


    ◇ ◇ ◇