その後も続く私の愚痴を静かに聞いていたアルフルダは、俄かに眉間に皺を寄せた。

「ここで女一人で過ごすのは危険だ」
「それはそうなんだけど……」

 私は言葉にぐっと詰まった。

「──アルフラダの奥さんは幸せだとは思うよ。けど、私は遠慮しとく」
「なぜ? 俺はユィが欲しいと思っている。ユィとなら、どれだけ話しても飽きない。嫁にこい」
「やなこった。ハーレムに閉じ籠る人生なんてまっぴらごめん」
「ならば、どうすればユィは俺のものになる?」
「さぁ、どうすればいいでしょう?」

 私のおどけた返事にアルフラダの眉間の皺が深くなる。