よもや金の卵が見つかったのかと思いきや、油田と知り、男はがっかりした。しかし、すぐに待てよ、と思い直す。その新たな油田を手に入れればまた一儲けだ。デミスターに支払った分くらいは取り返せる可能性が高い。

「よし、その油田と油井は我らのものだ。すぐに奪取しに向かえ!」

 男は声高々に宣言した。


    ◇ ◇ ◇


 その日の昼食後。
 美味しいご飯に舌鼓を打った私はのんびりとプラットフォームの機器のマニュアルを読み返していた。そこに、ずいっと花が差し出される。