「今の大地震で海面隆起したの!?」

 冷静に考えればそんなわけがないが、混乱すると人間あり得ないことも納得してしまう。
 プラットフォームの端まで駆け寄り、私はその光景を見つめながら立ち尽くした。



    ◇ ◇ ◇


「ニージマユィ様、用意出来ました」
「はい。ありがとうねー」

 我が愛しのプラットホームに異常がないか点検を終えた私は、声を掛けてくれた女性、ケイリーンにお礼を言う。
 並々と盛られたお料理は今日もとっても美味しそう。食事を運んでくれたケイリーンはにこりと微笑んでお辞儀をした。