学校、行きたくない―――。

 特に今日は――。



 その理由は。
 クラスで唯一の友達の桜ちゃんが。
 学校を休むから。

 朝起きて桜ちゃんから送られてきたメッセージを見た瞬間。
 学校に行くことが嫌だと思った。

 休む理由は熱があるとのこと。



 学校を休む……。
 桜ちゃんが……。

 それは。
 私にとって。
 とても辛いこと。


 そう思う理由は二つある。

 一つ目の理由は。
 桜ちゃんの体調が心配で辛いと思っている。
 それは、もちろん絶対なこと。

 そして二つ目の理由。

 この理由は。
 辛いだけではなく苦痛も伴う。

 なぜなら。

 桜ちゃんが学校を休むということは……。

 私は今日。
 一人で教室にいなければならない。

 クラスの中で唯一仲良くしてもらっている桜ちゃんが休むということは、そういうことになる。



 私は人と接することがものすごく苦手。

 だから接する人数も必要最低限。

 友達を作るとなると。
 私にとって。
 とても大変で重労働なこと。

 その中で。
 唯一出会えたのが桜ちゃん。
 桜ちゃんとは、とても話しやすく、すぐに仲良くなれた。


 桜ちゃんは。
 私にとって、とても特別な存在。

 なので桜ちゃんと学校で一緒に過ごせないなんて考えられない。
 というより考えたくない。