そう思いながら歩いていたら、あっという間に公園に着いた。


 公園に着いたら、すぐに加恋ちゃんが見えた。


 加恋ちゃんは時計台のところで待っていた。


「加恋ちゃん」


「優くん」


「ごめん、加恋ちゃん、待った?」


「ううん、ちょうど今来たところだよ」


「…………」


 僕は、また加恋ちゃんに見とれていた。


 かわいい髪飾り。

 かわいいブラウス。

 かわいいネックレス。

 かわいいスカート。

 かわいいサンダル。


 加恋ちゃんのすべてがかわいい。


 僕は加恋ちゃんのすべてに心を奪われていた。



「優くん?」


 ……‼


 僕は加恋ちゃんの声で我に返った。


「どうしたの? 優くん」


 大きな目をパチリと開いて僕のことを見ている加恋ちゃん。


「あ……えっと……今日も加恋ちゃんかわいいなと思って」