「ありがとう、優くん」


 ……⁉


「え……そのありがとうは……?」


 どういう意味なの⁉ 加恋ちゃん⁉


「お言葉に甘えて優くんのお家におじゃまさせてもらいます」


 加恋ちゃん‼


「やったぁ‼ 加恋ちゃんが家に来てくれるー‼」


 加恋ちゃんが家に来てくれることが僕はすごく嬉しかった。


「優くん」


 僕の様子を見て加恋ちゃんはとても笑顔になっていた。


「それでさっそくなんだけど加恋ちゃん、ちょうど一週間後空いてる?」


 僕は嬉しくてどんどん話を進めた。


「うん、空いてるよ」


「その日、母さんも父さんも妹もいないんだ。だからその日に加恋ちゃんのことを招待したいんだ」


「優くんがよければ、その日、おじゃましに行きます」


「やったぁ、じゃあ、その日で決まり」



 そうして加恋ちゃんが僕の家に来てくれることが決まった。