「……優くん……ありがとう……本当に大丈夫だから……」


「加恋ちゃん」


「……お願い……優くん……一緒にここにいて……その方が……わたしは元気になれる……から……」


「加恋ちゃん……」


「……お願い……優くん……」


「……わかった……だけど、これ以上ひどくなりそうなら病院のことも考えないと……」


「……うん……ありがとう……優くん……」


「加恋ちゃん、僕、ちょっと水買ってくるから、そのまま座っていられそう?」


「……うん……」


「すぐ戻って来るから」


 僕は木陰に加恋ちゃんを座らせて、そのまま水を買いに行った。