……もしかして……加恋ちゃん……昨日、誰もいない教室で僕と愛美ちゃんが二人だったときの会話を聞いて……。
だとしても、どこからどこまで……?
……‼
……ひょっとして……。
「だから……優くんは工藤さんと……。その方が優くんは幸せになれるから……」
やっぱり。
おそらく加恋ちゃんは、愛美ちゃんが僕に真剣っぽく告白をしたところまでしか聞かずに行ってしまったんだ。
といっても、これはあくまでも僕の憶測。
放課後の誰もいなかった教室で僕と愛美ちゃんが二人でいたところすら加恋ちゃんは見ていなかったかもしれない。
だとしたら、愛美ちゃんが僕に告白した後、愛美ちゃんは「なんてね」と言って、そのあと僕と愛美ちゃんは笑っていたんだよと加恋ちゃんに言っても、逆に変な方向にいってしまうかもしれない。
そう考えると、昨日の放課後の愛美ちゃんとのことは加恋ちゃんに言いづらい。
あぁぁ~‼ 一体どうすれば……‼
「じゃあね、優くん」
え……?