加恋ちゃんが可愛くてたまらなくて、僕は加恋ちゃんのことを抱きしめたくなった。


 そして……。


「優くん……」


 僕は加恋ちゃんのことを抱きしめた。


「……寒い……加恋ちゃん、あっためて……」


 山の気温は夜になると急に冷え込む。

 だけど加恋ちゃんのことを抱きしめているととても温かい。

 寒さなんかあっという間に吹っ飛んだ。


「優くん……」


「加恋ちゃん……」


 加恋ちゃんのことを抱きしめたい。

 加恋ちゃんに触れたい。

 加恋ちゃんのすべてがほしい。


「すべてがほしい……」


「優くん……」


「僕は加恋ちゃんのすべてがほしい……」


「優くん……」


 僕は加恋ちゃんを抱きしめ、そしてキスをした。


 その後、僕は加恋ちゃんの首筋の方に顔をつけ、首筋にもキスをした。