歩き出して少し経つと、ちょうどいい場所が見つかった。


「ここにしようか」


「うん」


 僕と加恋ちゃんは、ゆっくりと足を止めた。


「見て、優くん、星がきれい」


「本当だね」


 僕と加恋ちゃんは、夜空いっぱいに広がる星たちをほんのり秋の匂いがする風に包まれながら見つめていた。


 夜空いっぱいに広がる星たちを見つめていた僕は、星空を見つめている加恋ちゃんの方を見た。


 星空を見ている加恋ちゃんはとても美しかった。


 そして月の光がやさしく加恋ちゃんを包み込んでいた。


 その加恋ちゃんの姿はとても魅力にあふれていた。


 僕は、そんな加恋ちゃんの魅力に引き込まれた。


 僕が加恋ちゃんのことを見つめていたら、加恋ちゃんが僕の視線に気付いた。


「どうしたの? 優くん」


 大きくきれいな瞳で僕のことを見つめる加恋ちゃん。


「……えっと……加恋ちゃんがすごくきれいだったから見とれちゃった」


 僕は照れながらそう言った。


「優くん、ありがとう」


 加恋ちゃんは、はにかみながら微笑んだ。


 そんな加恋ちゃんの様子がものすごく可愛くてたまらなかった。