「どこにしたんだよ。おでこにか? それともほっぺ? ……もっ……もしかして……唇か⁉」


 男子たちの質問のスピードが止まらない。


「なっ……何勝手に話を進めてるの⁉」


 男子たちの質問のスピードオーバーにうろたえる、僕。


「なんだよ、いいだろ教えてくれても。別に減るもんじゃないし」


「そ……そういう問題じゃないよ」


「……ん? 否定をしないということは……やっぱり草野、お前、花咲と……」


 ……‼


「あぁぁ~っ‼ もう僕の話はいいじゃない‼」


 僕は男子たちの質問から逃れるのに必死だった。


「だ~めっ。本当のことを教えてくれるまでは離さないんだから」


 し……しつこい……‼


「えぇぇ~‼」


 こ……これは逃げられそうにない。