僕は部屋のドアを開け、加恋ちゃんを中に通した。


「失礼します」


 加恋ちゃんは緊張した様子でとてもかしこまっていた。


「そんなに緊張しなくてもいいよ、加恋ちゃん」


「ありがとう、優くん」


 加恋ちゃんは、まだ緊張が残っていた様子だけど、少しだけ笑顔になった。


「僕、下に行って飲み物とか持ってくるから少しだけ待っててね、加恋ちゃん」


「ありがとう、優くん」



 僕は、そう言ってダイニングルームに行き、飲み物とクッキーを用意して加恋ちゃんがいる僕の部屋に戻った。


「お待たせ、加恋ちゃん」


 僕は、そう言ってテーブルに飲み物とクッキーを置いた。


「ありがとう、優くん」


「加恋ちゃん、のど渇いたでしょ、さあ、どうぞ」


「ありがとう、優くん。いただきます」


 そして加恋ちゃんは飲み物を飲み始めた。