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さらに、遡ること丸一日。

「いらっしゃいませ」
その声に答えるように、女性は軽い会釈をしてドアから手を離した。

コツコツとヒールの音を立てながら、女性はカウンターの前を通り、まっすぐ奥へと進んでいく。
ゆっくりとした歩みに従って、ふわりふわりと微かながら甘い香りが漂った。