皆様、最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今回、私の中では新しいジャンルに挑戦したつもりです。
今までは、生死に関する物語でも、最後には『生きて』ということを主張する物語ばかりでした。
ですが今回、『本当に死にたいと思っている人は、そんな夢物語で変われるのか』ナガトの言うように、『死にたいと思っているほど辛い思いをしている人に、生きろと言う方が酷なのではないか』と思い、このお話が生まれました。
もちろん、読者様には死を選んで欲しくはありません。ただ少し、その辺の感情を出し、極限状態まで追い込まれた人が、狂った先にあるものを書きたかったのです。
そして、若村有利と真逆の考え方を持つナガト。
有利よりも、ナガトの考え方のほうが私寄りです。
私も、苦しみの次は幸せが来るし、その次はまた不幸が訪れ、また幸せがくるというサイクルを信じています。
それが生きている人の特権であるとも思っています。
この作品は、正反対の二人が描く、〝考え方〟の物語だと私は思っています。
物事は、捉えようによって、人生が変わります。
前向きに考えれば考えるほど、人生は豊かになると信じています。
もちろん、それにも欠点は付き物ですが。
私は、全てを前向きに捉えていきたいと思っています。そしてそのまま、私という人生の道の先へと進んでいきたい。
読者様にも、色々な〝考え方〟や〝捉え方〟があることを、心に刻んで、これからの人生を歩んでいって欲しいと思います。
苦しい時は、「あ、これは、もう少ししたら凄くいい事があるかも!」というように、考えて頂きたいです。
とは言っても、やはり辛い時は、そんなことを考える余裕もなくなるかもしれませんが。
それでも私は、読者様や全世界に生きる全ての人の幸せを願っています。
無理なことは承知の上ですが、全ての人々が幸せになって欲しい。
これは私の願いです。
このお話によって、少しでも新しい考え方を知ることが出来たり、それによって心が楽になった方がいらっしゃったら幸いです。
ここまであとがきを読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
私もまた先へ進みます。
また別の作品でお会い出来ると幸いです。
ありがとうございました。


2020.03.21. 氷高 ノア