翌朝、親父が朝早くに俺のマンションにやって来た。

チビの新しい小学校の手続きがあるとかで、朝から騒がしい。


大学の授業が午後からしか入っていなかった俺は、まだ寝れたのに……と朝から不愉快だった。

ベッドに腰掛け、不機嫌な顔で親父とチビの言動を見つめる。


チビは親父がいると、俺と二人のときとは違って安心できるみたいだ。

親父に話しかけられると、ときどきはにかむように笑う。


やっぱり、これまで離れていても親子として通じ合うものがあるのかもしれない。

俺は親父に、何も通じ合うものを感じたことはないけれど。