「……、」


いい年こいたお三方がそうこうしてる間に、押し入れから出てきたニコルがどこか気恥ずかしそうに花柄のワンピースを着て

服の裾を引っ張った。

「似合ってるじゃん
 やっぱり俺の目は正しかったか」

弁護士の自信満々な自画自賛に

「うわあ輪をかけて不細工に」

24歳若手営業マンの中傷に


「……おまえも何か言えよ、伊野」
「え?あぁ」

六畳一間のど真ん中に座り込んだままの冴えないフリーター26歳は

返事を待つ金髪美少女に


さらりと





「うん可愛い」


「………っ」
「あ、照れてる」
「よっぽどユースケ先輩になついてるんだなあ」

えー。とぼやく人間失格の隣に、ニコルはいそいそと座り込んだ。


「軽トラで持ってきてくれた荷物、他に何かあんの」
「あとは小型TVとかタンスとか食材とか、扇風機とかもあったかな」
「フツーそういうの引越してすぐ取り入れる荷物なんだけどな」

渥美のため息に、曰比谷の苦笑いが混じる。

「んじゃまちゃっちゃと荷物入れちゃって邪魔者はおいとまするとしますか」
「邪魔者。誰が?」

どこまでも鈍い伊野へ、あくまで渥美と曰比谷は無視で部屋を後にした。



ちゃらんぽらんほど案外人脈が毛細血管/終

→&おまけ




【違法駐車への注意】

管理人・櫨山
「困りますよこんなとこにトラック止められたらあ
 他の住民さんに迷惑でしょお」

曰比谷
「すいません、ハゲ山さん」

ハゲ
(はぜ)山だよ」



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