応募した部門 ③フリーテーマ

 借金まみれの境高士(サカイ コウシ)、現実主義者の大学生キャバ嬢・相葉胡桃(アイバ クルミ)、仕事に不満だらけの小説家志望サラリーマン・芳野文健(ヨシノ フミタケ)、東京に憧れる青森の女子高生・椎名美保(シイナ ミホ)。年齢も性格も全く違う四人を集めた死神のシロヤマは彼らに対して、人間の運命を操作している運命の女神の鼻を明かすために、彼女に予想外だと思わせる行動を起こして欲しいと依頼する。

 文健が書いた脚本でオリジナルの劇を披露することにした四人は、話し合いや練習の中で反発し合いながらも互いの生き方に刺激を受け、人生への向き合い方を考え直すようになり成長していく。

 目的は達成出来たものの、運命の女神の管理対象から外れてしまった四人はこの先、女神の加護を受けずに生きることになった。それでも不安より希望を胸に抱きながら、彼らはこれからもそれぞれの道を歩んでいく。