週末の日曜日となるこの日、お父さんはゴルフ、お母さんはお友達とお出かけに行ってしまったので、ひとりっ子の私は一人で留守番をしていた。
お母さんは私だけで留守番させることを気にしていたが、もう高校生なのだからと笑って送り出した。きっと、今頃羽を伸ばして普段は食べないような美味しいランチを堪能していることだろう。
そして当の私はクッキング部なこともあり、料理好きだ。
当然自分で料理するつもりだったのだけど、いざ冷蔵庫を開けたら夕食の食材以外ほとんど何も入っていなかった。雨の中を買いに行くのも面倒くさくなって、冷凍庫まで漁ると、冷凍食品のチキンオムライスが出てきたのでそれをお昼ご飯にすることにしたのだ。
「そうだ。さくら祭で出す料理、冷凍食品はどうかな……」
ふと思いついて独りごちる。
あの日、久保田くんに『さくら祭で出す料理を考えてみる』と約束したので、自分なりに誰が調理係になっても大丈夫な料理を考えてみた。
結果、思いついたのは『サンドイッチ』と『フランクフルト』。あとは『カレー』『ビーフシチュー』『クリームシチュー』と見事に液体系ばかり。
なんともアンバランスなメニューにどうしたものかと悩んでいたので、今お皿に乗っているチキンオムライスは目から鱗の救世主に見える。
これなら火を使わずに電子レンジさえあれば誰でも作れるし、世の中にはから揚げやアメリカンドックの冷凍食品もあるはずだ。それに、そんなに高くない値段で提供できるはず。
「よし。週明けに学校でみんなに提案してみようかな……」
空になったチキンオムライスの袋には、食品加工会社の名前が記載されていた。よくよく考えると、カレーもビーフシチューもクリームシチューも、ルーを使えば誰でも簡単に同じような味で作れる。
こういうのって、どうやって作っているのかな?
インスタントラーメンの始まりが日清食品の創業者である安藤百福氏であるのは伝記で読んだことがあるけれど、他のインスタント食品のことは何も知らない。
お母さんは私だけで留守番させることを気にしていたが、もう高校生なのだからと笑って送り出した。きっと、今頃羽を伸ばして普段は食べないような美味しいランチを堪能していることだろう。
そして当の私はクッキング部なこともあり、料理好きだ。
当然自分で料理するつもりだったのだけど、いざ冷蔵庫を開けたら夕食の食材以外ほとんど何も入っていなかった。雨の中を買いに行くのも面倒くさくなって、冷凍庫まで漁ると、冷凍食品のチキンオムライスが出てきたのでそれをお昼ご飯にすることにしたのだ。
「そうだ。さくら祭で出す料理、冷凍食品はどうかな……」
ふと思いついて独りごちる。
あの日、久保田くんに『さくら祭で出す料理を考えてみる』と約束したので、自分なりに誰が調理係になっても大丈夫な料理を考えてみた。
結果、思いついたのは『サンドイッチ』と『フランクフルト』。あとは『カレー』『ビーフシチュー』『クリームシチュー』と見事に液体系ばかり。
なんともアンバランスなメニューにどうしたものかと悩んでいたので、今お皿に乗っているチキンオムライスは目から鱗の救世主に見える。
これなら火を使わずに電子レンジさえあれば誰でも作れるし、世の中にはから揚げやアメリカンドックの冷凍食品もあるはずだ。それに、そんなに高くない値段で提供できるはず。
「よし。週明けに学校でみんなに提案してみようかな……」
空になったチキンオムライスの袋には、食品加工会社の名前が記載されていた。よくよく考えると、カレーもビーフシチューもクリームシチューも、ルーを使えば誰でも簡単に同じような味で作れる。
こういうのって、どうやって作っているのかな?
インスタントラーメンの始まりが日清食品の創業者である安藤百福氏であるのは伝記で読んだことがあるけれど、他のインスタント食品のことは何も知らない。