「ドラゴンヘッドとドラゴンテイルはその人の星座にもよるらしいけど、ドラゴンヘッドは今世での取り組むべき課題。その課題に取り組む一歩を踏み出す時は恐怖を伴うこともある」
「えー!? 恐怖!?」
「そうだね。それくらい大変なことに取り組めば、来世への道は開けるってことなのかもね」
「ドラゴンテイルは?」
「ドラゴンテイルは、前世から引き継いできたもの。慣れ親しんで使っていたもの。そのまま今世に持ってきたもの」
「前世からもってきた……」
「なんでも慣れているものって気が楽だし、簡単で楽だしって思うけど、その前世から持ってきたものって、良くも悪くもなんだ」
「良くも悪くも……」
「そう。だから悪い習慣とかは改善して、今世でしっかりと成長するために、慣れ親しんだものは変えていかないとってことかな」
「……難しいね……。星座でそんなこともわかるんだ……。私のドラゴンヘッドとドラゴンテイルってなんだろう。興味あるなぁ」
「今度調べてみようか」
「うん、知りたい!」
あんまり占いとか信じるタイプではなかった。
見るとすれば、朝の情報番組で今日の占いってやってるのを見るくらい。
それも、良いことしか信じなかったし。