商店街の小さな本屋さんで見つけた、あの薄い冊子。
200円だしって手に取ったけど、たった5ページしかなくて、得したのか損したのかよくわからなかった本。
でも、圧倒されるような内容と挿絵に、しっかりとした印象には残る本だった。
「ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、天命と宿命っていわれていて、ドラゴンヘッドは今世での生き方、歩むべき道を示すもの。ドラゴンテイルは前世から引き継いできたもの。宿命」
「天命と宿命~!? 難しいー」
私が頭を抱える恰好をすると、先生はまたクスクスと笑った。
「そうだなぁ……なんて説明したらわかりやすいかなぁ」
先生は「うーん」と言いながら腕組みをして考え始めた。