「星読みの中では……」
「星読み?」
「星占いとかかな。その星読みの中で、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルっていうのがあるんだ」
「ドラゴンヘッドとドラゴンテイル……」
覚えのある言葉に、頭を巡らせた。
「ドラゴンヘッドは北側の空に、ドラゴンテイルは南側の空に。その名の通りで、竜の頭と尻尾って意味で、とても悲しい神話があるんだけど……」
「神話……」
ドラゴンヘッド……。
「あ! 私、知ってる! その神話! 本で読んだ。竜が切られちゃった話でしょ」
「そうそう! 珍しいね、この神話を知ってるなんて」