「美月」
「ん?」
「ちゃんと教師として復帰して、そして落ち着いたら結婚しようか」
「は、へ!?」
「ぷっ……」
突然の告白に驚いて、私は変な声を上げた。
「……先生……」
先生の告白は、真っ暗な夜空の、星々が煌めく中。
先生の言葉はいつも、私の心を震わす。
それはとても感動的で、そして、熱い血が巡るような感覚。
きっと誰もがこんな感覚をあたえてくれる、そんな運命の人に出逢えるはず。
『必ず見つけ出せ』
神様はそう、言う――――。
どんなに引き離されても、何度も引き離されても、どんな困難に打ちひしがれても、どんな試練が待っていようとも、
幾億もの星の中で、たった一人の人を見つけ出せるよ。
信じられないかもしれないけど、やってみてほしい。
神様に願う時、幾億もの星を見上げて――――。
END