「美月!」

「あー、エー子! 久しぶりー」

「遅くなっちゃって、ごめんねー」

「ううん」


いつもの定位置のようになっていた、ファミレスの窓際の席に座る。



「美月、元気だったー?」

「うん、元気、元気ー」

「よかったー。しかし今日寒いねー、外、雪降ってきた」

「えー」


窓の外に目をやると、見上げた空からチラチラと雪が舞っていた。

雪なんてめったに降らない地域なのになぁ。


エー子とはLINEや電話はしょっちゅうしているのに、会う時間はぐっと減った。

大学生になったエー子は、相変わらずチアリーディングを頑張っている。

そして素敵な彼も出来た。