「美月……葉山先生は以前から美月を守ってくれていたんだよ」 私の肩にポンと手を置き、お父さんが言った。 「……以前から?」 「美月、この病院覚えてる?」 お母さんがベッドの横のイスに座り、言った。 「うん……チア部で事故に遭った時もこの病院だった気がする……」 「オレもさ、この病院どこかで覚えがあったんだ」 「先生も? どういうこと?」 三人の言葉がどうしても私には、わからなかった。