コンコン。


暴れ取り乱す私の病室にノックする音が響き、入って来たのは――――。


「美月……」


「!?」


息が 止まる――――。



「先生!」


目の前に立つのは、まぎれもない圭先生だった。

「なん……で……」

涙がぼろぼろとこぼれた。