この真っ白な病室で……この絶望感に似た思いは、あの時と同じ……。


チアの練習中に起こった事故で負った相貌失認という障害……。


それがわかった時と同じ――――。


またこの絶望的な運命が、繰り返されてしまうの――――!?




「い……や……」


「美月!?」


先生を失うなんて


こんなこと――――。




「いやあぁーーーーっ!」


「美月!」


暴れる私を、お父さんが止める。


かき乱される私の心と反するように、足を固定された体は思うように動かなくて……。


動けば動くほど痛みは増す――――。




「いやぁぁっ!!」



この苦しい思いを、叫び続けるしか出来なかった――――。