「その男は周りにいた人が取り押さえてくれて捕まったそうだよ。星北高の3年生だったらしい……」 「星北高……」 圭先生の学校……。 「……圭……せんせ……い……は?」 「……」 「……」 「先生は……?」 「……」 「……」 「ねぇ、先生は!?」 「……線路に落ちた美月を助けようと、先生も飛び降りて……」 「!?」 「美月を守って……」 お母さんは泣きながら、声を詰まらせた。 「……」 な……に……。