そっか……やっぱりあの夢は、私に何かを伝えようとしてくれていたんだね。
チアリーディング中の事故も、相貌失認になったことも、学校での出来事も、人間関係や両親のことも、そして、圭先生との出逢いも――――。
意味のないものなんて何一つない。
忘れていたものを思い出させるための
正しい道へ進めるための
すべてが必然――――。
ああ、キレイ……。
高い高い塔。それよりも高いところから輝くドラゴンが降りてくる……。
満点の星空から、気持ちよさそうに泳ぐ竜の姿が……。
よかった……。
やっと一つの体に戻れたんだね……。
よかった――――。