『学校辞めるなんて……アタシ、ショックだよ……。葉山先生のことも、そもそもはアタシがくっつけようとしてたんだしさ……』

急に声が小さくなり、淋しそうなエー子の声が聞こえていた。


「エー子のせいじゃないんだよ。先生のことがなくても今の学校生活は私にはキツイと感じてた」

『でもさ、もうすぐ卒業ってところだったのに……。それなのに、これからどうするの?』

「んーどうするかねぇ。まだ何も決めてないけど、なんとかなるんじゃない」

『……』

「え? なに? どうしたの?」

突然、無言になったエー子に、電話が切れてしまったのかと思った。