それはまるで、自分たちの若い頃のことを言っているような……。

でも、その言葉は……。


「圭先生もきっと、そんなふうに言うと思うよ」

圭先生が言いそうな、そんな話をお父さんがするなんて、私はびっくりして。

でも、こんな二人の子供で良かったと思ったりした。



いつの間にか外は真っ暗で、ずいぶん時間が経っていたんだと気付かされる。

私は車の中から空を見上げた。

雲一つない晴々とした夜空。

これ、変な表現だな。


なんていうか、私の心の中が晴々としていた。