「何を言っているんだ! 自分が教師だと自覚しているのか!?」

「葉山くん、いい加減にしたまえ!」

「圭!何を言い出すの! お母さんは反対って言ったでしょ!?」


先生の言葉にみんなが興奮し、厳しい言葉がさらに激しく飛び交っていた。



「あんたたちは、どうしたら納得するんだ!? 『はい、わかりました』と僕たちが別れたら、それで満足なのか!?」

「葉山くん、何を言い出すんだ!?」

「教師だからとか、もうそんなのどうでもいい!」


部屋に響き渡るように、先生はそう叫んでいた。


涙が溢れた……。

あの時、先生と副園長が私のことで揉めるなんて嫌だった。

仲良くしてほしいと思ったから、私が先生から離れればいい、そう思った。

これからも教師として、先生が大好きな星のことを教え続けてほしいと、そう思っていた。



「葉山くん、君の気持ちはよくわかった。これから教師としての道がなくなってしまうことも考えているということだね?」

「圭! なんとか言いなさい! 教師をクビになるなんて、とんでもない! どれだけ恥ずかしいことか……」


もしもここで、自分の気持ちにウソをついたら、きっとまた私も先生も苦しい道を永遠と進むことになってしまう……。


見るとお母さんは、お父さんに支えられながら、ボロボロと泣いていた。