「どうなんだい!? 葉山くん、羽田くん、さっきから何も話さないが」

PTAの厳しい指摘に、圭先生の口が開く。


「何を話せばいいんでしょうか?」

「な……何を言っているんだ君は! 今、君たちがどんな立場か分かっているのか!?」

「確かに同じ学校の生徒として羽田さんと出会っていたら、自分の気持ちも違っていたかもしれません。ですが、やはり今と同じ気持ちだったかもしれない」

「……先生」

「女性として大切な人だと思っています」


先生━━━━。


先生のその言葉に、涙が溢れそうになった。