この時やっと気付いたんだ。
忘れていた何かを……。
夢で見続けていた、そのもの、その理由。
私はきっと、何万年も、何億年も、ずっと先生を探し続けてきた。
あのドラゴンヘッドとドラゴンテイルのように、深く深く結ばれた唯一無二の存在。
離れてはいけない。
離れたら生きてはいけない。
そんな存在。
一つのものが切り離されて、二つになってしまっても、いつかまた巡り逢うことを信じて、何万年も、何億年も探し求めていた人――――。
この何億ともいわれる星たちの中で、結ばれるべき運命の人……。
障害を負った意味も、重なる試練も、先生と結ばれることを気付かせるためのもの。
この自分の想いに正直にならなければ、きっとまた苦しい試練は永遠に巡り、私は先生を探して、この先もずっと悲しい輪を回り続けていくんだ――――。
負けてはいけない……。
今、私が強くなって、想いを正直に受け止めなければ――――。