あれからずっと両親とはまともに話してなくて……。
今回こんな大事になってしまって申し訳ない気持ちもあった。
でも、自宅謹慎みたいな今の状態に、お父さんもお母さんも怒ることなく、私に直接何か言ってくることもなかった。
それが余計に二人に顔を合わせづらくさせていた。
「……はぁ……部屋に冷蔵庫ほしいなぁ」
飲み物がほしくなり、私は渋々部屋を出た。
そっと一階に降りると、いつの間にか帰って来ていたお父さんとお母さんがリビングでヒソヒソと話をしていた。
私はそっと冷蔵庫からペットボトルのお茶を取ると、二人に気付かれないようにキッチンから出て、部屋へ戻ろうとしていた。
「美月は何も知らないのか?」
「ええ、何も。PTAとの話し合いが金曜日の午後に決まったって連絡があったの」
「そうか……」
私の名前が聞こえ、二人が私の話をしていることに足が止まった。
「あなたは、どうする?」
「もちろん行くよ。金曜日は半休にするから」
「そう、ありがとう」
「……」
二人のそんな会話が、さらに申し訳なさを増大させた。