「本当のことを言わなければ、葉山先生は教師をクビになるかもしれないんだぞ!?」 「クビに!?」 「そうだ、生徒に手を出したとなれば、そういう話にもなるだろう」 PTAの人たちが次から次へと責め立てるように言い始めた。 「……」 そんな……。 「羽田くん、どうなんだね!?」 「……付き合っては、いません。でも……」 「でも?」 「でも、大切な人です」 そう言って、涙が溢れた。