「もう、いい加減にしてよ! その質問もう三度目じゃない!」

私はキツめに言うと、お母さんはシュンと落ち込んだ。


「……後でエー子が迎えに来るよ。それなら本当だって信じられるでしょ?」

お母さんは、私が圭先生と付き合っているんじゃないかと、それが気がかりなんだってことは、分かってる。

以前のあの取り乱しようがその証拠で、今もまだ気になっているんだろうけど、それをストレートには聞いてこない。



大丈夫だよ……。

あれから先生とは会ってないし、連絡もこない。

毎朝の同じ時間の電車にも、先生は乗ってこない。

電車の中での圭先生と香代ちゃんのことが気になって……。

副園長のあの言葉も気になって……。

それが全ての原因なのか、もう先生は私に会いたくないと思ってしまったのか……。

それを考えると悲しくて、行き場のない思いでイライラをお母さんにぶつけてしまう自分がいる……。