「そろそろ行こうか」

「うん」


のんびりと……たっぷりととったランチタイム。


「手」


「え?」

お店を出ると、先生が私の前に手を差し出し、私の手を握った。


その瞬間、またビリッと静電気のような痛みが走った。


「いっ……」


「いてっ……なんだ? いつもいつも」


不思議そうに手を見つめる。


そしてまた、そっと手を繋いだ。


「あ、今度は大丈夫だ」


「ホントだ」