私たちは、シーフードレストランに入った。

魚介のパスタとシラスたっぷりのピザ。

とても美味しいのに、先生とのデートなのに、あんまりノドを通らなくて……。


「……ごめんな、美月」

「え?」

「不安にさせてばかりだよな……あんな暗がりで一人にさせたら危ないって分かっていたのに……」

「ううん」

「でも、改めて思ったな」

「え?」

「さっきのくしゃくしゃの泣き顔も、そのワンピース姿も、やっぱり美月は可愛いんだってこと」

「……」

真正面に居る先生に見つめられながらの言葉に、私は恥ずかしくて……。