「おねえちゃーん!」

私を呼ぶ声が聞こえた。


「ねねちゃん!」


暗くなり始めた空。

工事のためか、簡易トイレが置かれたその裏の暗がりに座り込むねねちゃんの姿を見つけた。


「ねねちゃん!」

「おねえちゃん!」

走り寄ってきたねねちゃんを、ギュッと抱きしめた。


「ねねちゃん、ごめ……、ごめんね……」

何度も何度もきつく抱きしめた。


涙が止まらなかった━━━━。