「エー子ちゃん! ちょっとこっち手伝ってくれるー?」

「あ、はーい」

小島先生に呼ばれ、エー子は片付けの続きをしに走って行った。

私と先生も残りの片付け物に手をかけた。


「そうそう、さっきのさそり座のアンタレスの話だけど」

「うん」

「母さんと唯が二人ともさそり座なんだよ」

「えー! だから赤が好きなのかな!? 二人とも赤いもの結構持ってるよね」

私は玄関で話をしている二人を見ながら言った。

「あはは、確かに赤好きだけど、アンタレスの赤とは偶然じゃないかなー」

「そっかー」

偶然だったとしても、なんだかすごいなーと感じてしまう。

星座って奥深くて、面白いなぁ。